ねぎ姉さん(公式サイト)
十数年前くらいから気になっていたのですが、最近やっと(掲載されてるものは)全部読みました。
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前知識
被験者(読んだ人):92年生。インターネットデビューが遅いため多分同世代オタクより5年くらい知識が浅い。
知ったきっかけ:某アニソンをニコニコで検索したら、同名タイトルの某別の曲がひっかかり、そのサムネがねぎ姉さんだった(ねぎ姉さんの曲ではない)。
備考:ねぎ姉さんのスタンプを買っている。黒姉さんが素数回に登場することを知っている。鉄骨を殴る黒姉さんを聴いたことがある。凪幽を見たり、見なかったりしている。ザ・ノの小林氏が出たとこだけ観ている(曖昧)。氏を通して小笠原鳥類さんの詩に出会う。
よくわかっていない:小林氏の当時の環境等、ねぎ姉さん掲載当時のオタクネタ・騒動等(カオスラウンジとか、多分その辺)、その他各種ネタ元。
なので多分的外れなこと言ったりしますがご了承ください。
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総括
ねぎ姉さんはクールでドライな虚無主義者ではなく、時に苦悩したり動揺したりする人間らしい一面もあるのだなあと思った。
僕は勝手なイメージで、ただ生じる物事について静観したり無視したり、のらりくらりした存在なんだと思っていたのですが、
1200話近くの話を通してみると、たしかにそういう回もありながら一方で、泣いたり何かを悩んだり(作者の環境も反映しているのだと思うけれど)、もがいているような部分もあるのが意外でした。
彼女が常に淡泊でありつづけるのは彼女が強いからではなく、時に感情表現が乏しいことについて悩んでいたりして、
僕個人はそういう泰然としたねぎ姉さんに惚れてしまっていた部分があるので、そういう期待を込めるのはちょっと申し訳ないなと反省するなどしました。勝手に。
どちらかというと黒姉さんの方がそういう超人的な感じなのかな。
けれどもねぎ姉さんの回で印象に残るのはやっぱり彼女が苦悩したり、何かを思索したりする回だったりするので、全部通して読むことができたのはよかったです。
あとその日の自分(読み手)の心身の状態によって面白味が変わってくるので、好きな回はメモしてたのですが、だんだんわからなくなりました。
ねぎ姉さんと黒姉さんが一緒にいる回は総じて好きです。多分二人の関係性が変わらないであろう安心感があるからだろうか。思ったより仲良しだし、イチャついているというか、じゃれあっている様がよかった。
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各話
50話:この4コマ目が上記の、僕がねぎ姉さんを知るきっかけになったコマ。寂しい絵だなと思ったような気がしますが、寂しいという部分はおおむね合っていたようだ。
59話:素直に目隠しするねぎ姉さんと、隠れる黒姉さんがおちゃめ。
61話:寝ているねぎ姉&黒姉がかわいい。静かな回はいい。
62話:こういう勢いのネタで笑ってしまうので。朗読したい罵詈雑言。
68話:地獄のカチューシャ初出(多分)。連続性がないように見えて準レギュラー化するキャラやアイテムがあるので覚えておこうとするけど覚えられない。
69話:医者?あるいは研究者初登場回(多分)。ねぎ姉さんが明らかに動揺しているのが異様だった。ムースムースと鳴く鳥??とリコーダーから繰り出される「無い」が趣があっていい。
77話:LINEスタンプ採用済の「失った時の顔」。スタンプとしては使いやすい方ですが、ねぎ姉さんスタンプを送れる知人が一人しかいません。
スタンプで一番好きなのは「三河屋です」の声でつい魔法陣から目を離してしまうねぎ姉さん。
79話:ねぎねえさん は しんだ 多分ここから先なんか考察とかできるんだと思うんですが、僕は考えるのを諦めました。
86話:コンサート中の飲食をメドゥーサに注意された際、鏡で石化反射して怒られる回。堂々と石化反射する割に、ちゃんと謝っている。
97話:マザー姉さん。マザー〇〇概念が好きなので、よかったです。あと二人で意地の張り合いみたいな蹴落としあいするのがいい。
110話:デカ装備(未プレイなのでわかりませんがドラクエですか?)を身にまとうねぎ姉さん。デカ装備を身にまとう女の子が好きなのでよかったです。
118話:がっかり。(かわいい)
132話:ねぎ姉さん出生のひみつ?普通に落とすなよという感じですが、どこかねぎ姉特有の孤独感があっていいですね。
136話:「これじゃ斬れんわー」と叫ぶ侍で爆笑してしまった。2コマ目のクリーム工場爆発も無声映画っぽい虚しさ?があって好きです。
144話:蘇我くん。(法と道徳に触れない、性癖未満程度の)ショタコンなので普通に好きです。
150話、151話:ねぎ姉さんを侮辱した業界人に黒姉さんが報復する回。鉄骨を殴る黒姉さんの動画に採用されている回。何かに復讐するために生まれてきたのかというくらい、個人的に報復系の話が好きなのでよかったです。最後のコマの、小さくなった頭骸骨と微笑む黒姉さんが静かで優しくていい。
(スカッとジャパンとかは露悪的で多数派が共感しあうための番組なので(僕は)嫌いです。黒姉さんの復讐は善悪とか社会規範とかの埒外で、とにかくお前を頃すという主観的視点に基づいているのでいいなと思います。)
「鉄骨を殴る黒姉さん」は以前聴いてもあんまりピンとこなかったのですが、今はなんとなくいいなと感じます。黒姉さんの執着的な部分が出ている感じがして…
音塊も今度ちゃんと聴いてみます。
ポップンの「HEAT-BIT-HIT-BEAT」とかPULSAR(保田 克史)とか好きなんですが、そんな感じでしょうか。(聴いてみます)
156話:この回の3コマ目みたいな、光溢れる景色とねぎ姉さんのカットがエモくて素敵だなと思います。この回でやってることはメチャクチャですけど。
167話:せーので全然合ってないやつっていいよね、と思います。密着してヒソヒソ打ち合わせ?するのもいい。
181話:何もやる気がしない黒姉さんと、そういう日もあるしと答えるねぎ姉さん。何話か忘れてしまいましたが、逆の役割の回もあったような。相互補完している、その割に「あんた誰」なので、ねぎ姉さんも黒姉さんのすべてはよくわかってないのかもしれない。
196話:仕事か…→2コマ目のごちゃごちゃした思考、の流れにわかりみを感じる。でもねぎ姉さんは無表情なので、その苦悩は多分表には出ていないのだ。
206話:何故か映画『アンダルシアの犬』を思い出しました。
218話:かなり好きで面白いけど、なぜそう思うのか自分でも説明できない回。
226話:ラシの鍵盤は、痛みの共感覚的な表現ということですか。?
228話:136話の侍みたいに、なんか爆笑してしまう2コマ目。4コマ目の水中遊泳姉さんもかわいい。
236話:「釣りが好きだったでしょう」の台詞が優しくて好き。この回のねぎ姉さんには包容力があります。
248話:いちご100円いちご200円。ヨーグリヨーグリー。えーからの「いや 何とかなる」。こういう勢い(略)好きです。
251話:正月回?珍しく抜けてる感じの黒姉さんと正座するねぎ姉さんがかわいい。
256話:しびれごな?なんか、こうやって異変に気付きつつ怠惰の中で人は死んでいくよなあと思った(個人の感想)。
全然感想が書き終わらないな。メモによるとあと半分以上と、ねぎ姉さん以外の作品とかもある。分割します。
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