壁打ち

感想、考察、日記、メモ等

20240417(『レザボア・ドッグス』少し感想等)

もう眠剤飲んでしまったので駆け足で。(飲んでから書くな)

 

レザボアドッグス観ました。面白かったしエンタメ性の高いクライム系映画だと思った。

 

僕がこの映画の存在を知ったのは同人でやたらパロされている印象があったからで、

確かにカッコいいし個々のキャラ立ちが良くてストーリーもトリック的な…伏線を回収する感じでそこが面白い。

 

以前実はパルプフィクションの冒頭のやり取りで離脱してしまったので

(うまく状況がつかめないまま話が進むのにストレスを感じてしまう性分)

今作も冒頭のメシのシーンとかで多少不安はあったものの、段々と個々人の判別がつき始めると引き込まれていく。

多分タランティーノ監督作品って観れば面白いけど、その「状況を掴む」ところまで耐え抜けるか否かというのがラインなんだと思う。

 

あともう一つ、僕はゴッドファーザーとか北野武映画の任侠ものが好きなのだが

そういう重厚感やしがらみみたいな部分を極力スッキリさせている所が、この作品のバランスのいいキャラクター描写なんだと思う(オレンジが好きになれるかで好みは分かれそうなものの)。

クライム系(特に任侠、ヤクザもの)を好む層というのは仁義とメンツを大切にしている印象が(個人的には)あるので、

海外のウケは知らないが日本人のそういうジャンル層が納得するかと言えばうーん…と思う。

 

長回しみたいなのもなく、極力必要な部分はカットしている、製作費の問題もあっただろうが……(インタビューも見たので)

 

その製作費の問題や駆け出し監督(とプロデューサー)を補って余りうる俳優陣だったらしいというのはインタビューで言われていてわかるが、

演じる上で難しそうな役はオレンジ、ブロンド、捕らえられた警察官で、ここがオーディションやそれなりの人選を経由して(コネクション的なものでなく)抜擢されているのもすごい。(※すみませんこの辺り曖昧です)

 

(ホワイト役の方はそうとうな大御所で金銭的な援助もされていたそうだが、彼もハマリ役だったし、重みのある役どころとはいえホワイト役を快諾したのも見る眼がある俳優なんだなあと思った。個人的には)

 

 

で、僕が思ったのはインディーゲーに似た熱量を感じたという所だ。

今までプレイしたゲームだとブラスフェマス、NaritaBoy、Neverending Nightmares等の「製作陣の執念、自我が感じ取れるような熱意」みたいな所が似た雰囲気を感じていて、

任天堂等の大手ゲームは今は

「プレイヤーがどこまで快適に、ゲームをして楽しいとストレスフリーでプレイできること」に注力していて、監督の個の意識とかは感じない。

(これは最近ピクミンポケモンをプレイしていて感じたことだ。勿論制作陣がシリーズを境に変わっていたりするのでそこに個というかグループの意識の変化を感じることはあれど。)

 

レザボアドッグスはエンタメとして(観客の心地よさを保持して)完成しているのにも関わらず

「監督やプロデューサーの撮りたいもの」の核心が削ぎ落されることがなく一つの作品として成った所がすごいと思う。

 

なんとなく僕はごく個人的な面で任侠モノとかクライム映画に関してはお堅い所があるので(だから一番好きなのはザ・正統派なジョーなんだが)

レザボアドッグスにはそういうジャンル特有の重み?を感じなかったけれど、

多くの人に支持されている理由やタランティーノ監督の代表作の一つとして挙げられるということ、エンタメとしての面白さは素直に納得したしいい映画だったな~と感じた。

 

 

まあ僕も大して映画は本数を見ている訳ではないので信用しないでください。(弱気)

ただ駆け出しの製作陣が熱意を込めて作ったものというのの嗅覚については、

インディーゲームプレイを通して見についたものかもしれないと思った。

しらんけど…

 

 

 

以上です。