※これを書いてる人はSV本編及びDLC未プレイです。
※ストーリーは気になるけどあまりにも人間描写が生々しすぎて、気が向いたときに実況をつまみ食いしてる程度の解像度です。
許してとはいいませんが、その点ご留意ください。
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後編が配信されて、やっぱりスグリの話が気になるよな~をまだやっている。
でも観るのが辛いんだよな~と。
知人に「スグリくん好きそう」と言われる程度には、自他共に認める好きなキャラ枠であるのは予想がつく。見た目も性格も。
が、あまりにも自分に近すぎるというか、
この姉弟と血筋?血質?というか自分の嫌な所を抽出してデフォルメされて、丁寧にお出しされたような気分になる。
(別に性格的な部分をデフォルメされること自体は嫌ではない。悪意が無ければ)
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多分僕が小中学生までにプライドが徹底的に折られることがなければ、ゼイユみたいな感じになってただろうなという恐怖感もあるし(実際に僕の親戚に似てる……)
逆にプライドが折られて自暴自棄になった結果がスグリルート(どちらかといえば、僕に近いのはこちらの分岐)であろうと思う。
プライドが高いが情緒的な弱点があり(それを弱点と認めたくない自分と、でも論理的に詰められれば負けるのがわかっている自分がいて)、
ヒステリックで攻撃的な(手が出る)ところがある。
(ゼイユが怒りで歯を食いしばって拳をわななかせているのを見るのが辛い。シンプルに暴力的な人間なら迷わず殴っているが、自分なりの正義感や信条があるから堪えなければいけない。
そして他人の一挙手一投足に過敏に反応する、そんな彼女が怖い。)
正義とか正しさを信じているが、自分が100%正しいと自分自身を信じ切れていないから、何か価値観の揺らぐことがあると感情的になりやすい。
(一旦異質なものを観察する、という余裕がない)
自身を100%信じていないのにプライドが高いという状態は、
客観性を見失わないように必死であり、裏返せば「物事を客観的に見られる人間なら一人前と認められるだろう」という予測がある。
理由も無く自分に自信がある人間ではなく、俯瞰的視点でみている人間が最良であり、そうあることが「論理的」なのだと盲信している……みたいな。
そういう状態で姉弟ぶつかり合う。無秩序ではなく、正当なルールの中での意見のやり取りみたいな形を取って。
(この場合、具体的な議論の内容や客観的な正誤、優位性などは関係ない。最後まで自説を「論理的」として粘った者が勝つ。)
それでぶつかり合うのに疲れて(諦めて)道を譲った方がスグリ、最後まで非を認めずに自己を突き通したのがゼイユ。
主人公が訪れた時には既にこの力関係は決定的になっていた状態。
勝者と敗者で分かれたものの、プライドの高さや感情の抑制が下手なところ、
試し行動や心理的駆け引きに持ち込んで「相手がどう出るかで相手が自分をどう見ているか品定めしていって、何回かのやり取りをクリアした人間を信頼する」風なところが姉弟で共通しているように思う。
「勝った方」は声や圧力で威嚇して自分の望む方に他者を(半ば無意識に)誘導するようにしかコミュニケーションが取れなくなりがちである。常にではなくとも、特に心理的余裕が少ない状況では。
「負けた方」はひたすら「無言の抵抗」を行う。相手に降伏し、卑屈に服従する。
心の奥では「貴方は貴方、私は私」と議論から自己を切り離して、来たるべき日のために復讐の牙を日々研いでいる。(もしくは牙すら喪っていた場合、服従するのが自分の役割で運命なのだと心の底から思い込む。)
僕は嫌われたくなかったから他者に対して道を譲った方なのだが、その後の関係性を水に流せるほどさっぱりした性格ではない。
そうして鬱屈としたものが溜まっていく……みたいな人間になってしまう。
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主人公や外部の人間と関わることで、姉弟は相対的に力関係が変化した。
後編をチラ見したが、スグリは(主人公や外部との交流によって)この世に復讐する牙を取り戻したのだと思う、知らないけど。
ゼイユは以前のような頑強さは薄くなったような気がする。心理的余裕ができたというか。
そして弟の「いつもの(服従する者としての)姿」が別の形に変化しつつあることを心配している。
(姉として心配なのもあるし、いつもと違う状況が不安なタイプだとも思う。)
せめてフィクションの中では、こんな姉弟も他者と良好な関係を築けるということを示してほしい。
未プレイなので何も言えないが…………。
以上です。
メモ:アルセウス図鑑研究ポイント 72880pt