『CANDLE』をはじめた。
イラストから描き起こされた、視覚的に趣あるゲーム。
ただし謎解きはとてもハード、というかちゃんとメモしながら解いたり周りの状況やオブジェクトを見れば解ける…と思う。
『Machinarium』に近いが難易度はそれより高め?
・世界観について
『風ノ旅ビト』のような、非実在言語(ナレーション音声は英語※日本語字幕有)でキャラクターが会話していて良い。会話文をナレーションのみで補完するのではなく、小さなフキダシのようにアニメーションが入るのがかわいいし没入感がある。
没入感というのは「異世界でも結局翻訳された実在言語を通してしか世界を体感できない」という事実を意識させにくくするような演出であり、非実在言語の音声やアニメーション(=対象のジェスチャーで意図を読み取るようなプリミティブな情報)が丁寧に作られているからこそ良い。
子どもの時に絵本を観察するように読んだり、教育番組をじっくり見ていた頃のような懐かしさを感じた。幻の懐かしさかもしれないが…
登場キャラは一応人間なのだが、造形は精霊のようで様々な種族があり、殺されたり対立したり、取引する場面もある。けっこう死にゲーで、様々な死のパターンを見ているとちょっと笑ってしまう。『自殺うさぎの本』みたいな…
・謎解きについて
理不尽かと言われると、当たり判定がシビアすぎというほどではない絶妙なバランスだと思う。(降りる場所やアクションの些細な違い(小ジャンプと大ジャンプ)でNGになることはある。僕個人は不満感よりも「たしかにそうだな」と思えるような位置やバランス感とは思う…パズル重視のゲームなら判定を甘くするだろうけど。)
解き方はあってるんだけどタイミングが悪くて失敗→「この解法ではないんだ」と勘違い…ということはちらほらあり。
長く時間をかけるのもいいが、ゲーム以外にしたいこともあるしフラストレーションが溜まるのもよくないので、僕は詰まった時は攻略を見ている(法則性に気づいた上で解いた人はすごいと思う)。
金庫開けとかからくり箱とか、暗号っぽいのが解けると嬉しい。
いわゆる「雰囲気ゲー」であまり作り込まれていないと思ってしまう作品は、造形的な部分とストーリーの規模/ジャンル、ゲーム自体(RPG/アクション/パズル等…)の操作性やUIのバランス感というあたりのバランスが取れていなかったりする。
『CANDLE』は世界観から入るには若干ライトユーザー(パズル初心者、アクション初心者)には厳しいかもしれないが、歯ごたえのあるパズルが好きな人である程度のアクションに抵抗がない人におすすめできる…と思う。
まだACT1ですが。
以上です。
(2023.6.24追記)クリアしました。