壁打ち

感想、考察、日記、メモ等

20241029(幸福に立つ)

最近ずっと理由のない不安があるのは、

今が人生で一番穏やかであろうと思われる、からかもしれないと気付いた。

 

そしてこれからまた、環境が変わったり新たに顔を合わせる(あるいは、誰とも関わらない)ことを考えると

僕はこれから自分の生活が良くなるとは思えないのだった。

 

この状態が自分にとっての「幸福」なんだろうか。

いつ壊れるともしれない、比較的穏やかな日々。

予測不可能な出来事は必要最小限に抑えられている日々。

 

自分がどんな選択をしようと、近い将来環境が変わること自体は確定している。

不安感というのは、

自分は正しい選択をできるだろうか?より穏やかでいられる居心地のよい時間を増やせるだろうか?

という「選択する不安」だと今までは思っていた。

しかし自分で考えて動き、ある程度自分の好きなようにやっていけるようになってからしばらく経っているし、

失敗も成功も経験しているので今更「選択する行為」に対して特別に大きな不安を抱くのか疑問だった。

 

それよりも、

「今より良くできる気がしない」という自信の無さ、漠然とした将来への絶望というか不信感の方が得体の知れない感覚かもしれない。

 

選択するしないに関係なく、今が概ね人生のてっぺんに位置するだろう。

それくらい満たされているということではなく、危険に晒されていない程度の場所で、毎日似たようなことをして暮らせている状態と言った方が近い。

おそらく自分は満たされるという感覚を持てないので、たぶんここが自分の最大限の「幸福」なのではないかと薄ら感じているのかもしれない。

 

これから下っていくであろう坂道を見下ろすのが「幸福」の真意だという考え方は、悲観的な自分にはお似合いの至言だと思う。